はじめに
一応、土木技術者の端くれである@shigechanです。
建設業界もIT化がめざましく、私が入社したころの環境と比べると大きく様変わりしています。
以前はドラフター(大きな定規が机にくっついているものを)で製図したり、テンプレートで数字を書いたりしていましたが、今ではCADで誰でも正確な図面が描けるようになりました。
現場にはグチャグチャになった青焼き図面を持っていって、職人さんと一緒になって構造物を作ったり、たくさんのフイルムをビニールテープで巻き付けたカメラを首からぶら下げて写真を撮ったりもしていましたが、今ではデジカメでその場でアングルや被写体を確認できます。当然フイルムも持っていく必要もありません。
土木もスマホ
今ではiPhoneを始めとするスマートフォンやiPadなどのタブレット端末(以下、デジタルデバイス→「DD」とする)が急速に普及したことで、土木の現場でもIT活用が変わってきています。
1月23日の日経コンストラクションに興味深い記事がありましたので紹介したいと思います。
IT化を進めるほど事務所のパソコンに向かう時間が増え、現場を見る時間が削られてしまう──。従来型のITによる業務効率化が、かえって別の負担を増やしている皮肉に、現場からは困惑の声が聞こえる。
こうした矛盾を解消するのが、パソコンに近い性能と機動力を兼ね備えたスマートフォンやタブレット端末だ。各技術者が、自身のニーズに合ったアプリケーション・ソフトウエア(アプリ)を組み込んだ機器を現場で携帯することで、事務所のパソコンを使わなくてもIT化の効果を享受することができる。
では、IT化して従来の現場運営がどう変化するか簡単に列挙してみます。
かなりざっくりなのはご了承くださいw
現状 | IT化 | 利点 | 備考 |
---|---|---|---|
重機運転手 | 遠隔操作・無人 | 被災地工事 | |
重機運転手 | GPS・無人 | 位置情報利用で熟練オペレーター不要 | |
図面をコピーして現場に | DDのみ | コピーし忘れがない | |
図面では細部が見えづらい | 拡大可能 | ピンチイン・アウト | |
銀塩カメラ | デジカメ | 即確認可能・フィルム不要 | |
測量機器 | GPS | タイムリーに確認可能 | 誤差勘案 |
野帳 | DD | 入力即出力 | 鉛筆・電卓不要 |
等々
今後の建設業界は測量機器や工事用大型機械等に代表されるようにIT化がさらに促進され、無人化や自動化の動きは伸びていくと思います。
またIT化は将来の建設業界の懸念材料である熟練技能者不足という部分においても、現状問題を打破する一つの方策でもあります。
(「人(後継者)を育てる」という意味では抜本的な解決策にはならないと思いますが。)
土木技術者だけでないお役立ちアプリ
ここで建設業界に関係あるアプリをご紹介してみたいと思います。ただし、これら全ては試用していませんのでご了承願いたいと思います。
CivilCamera
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥1,000
かん助
カテゴリ: ビジネス
価格: 無料
水準測量
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,500
三角点マップ
カテゴリ: ナビゲーション
価格: 無料
黒板くんZero
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料
黒板くんLite
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥2,600
▽これはかなり高価ですねw
黒板くんPro
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥35,000
水準器
カテゴリ: ユーティリティ
価格: ¥85
工事写真
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,900
超おすすめ
引っ越しや部屋の模様替えをする際に、とても重宝するアプリです。
寸法表示できたり、角度表示できたり、コメントを挿入したり。動画で紹介してみます。
My Measures & Dimensions
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料
↑↑◆本日のみ無料◆↑↑
My Measures LITE (measure & share object dimensions)
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料
My Measures and Dimensions PRO
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥170
私はこの「pro」を購入しています。かなりやばいです。
※アプリの価格は必ずご自身で確認願います。
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まだ不景気で建設業界もリスクを背負なければ仕事も生まれない。