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[Kindle]国交省東北地整が東日本大震災の経験から「災害初動期指揮心得」なる内部資料を無償配布開始


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国土交通省-災害初動期指揮心得



はじめに

2011年3月11日に東日本大震災が発生してから丸4年が経とうとしています。
未だ災害の爪痕は癒えず、本格的な復興も道半ばという印象が否めません。
 

国交省東北地整が東日本大震災の経験から「災害初動期指揮心得」なる内部資料を無償配布開始

そんな、首都直下や東海・東南海・南海地震の発生が切迫する中、国土交通省東北地方整備局が過酷な災害対応を行った実体験に基づき、地方整備局の各クラスの指揮官の行動規範となる具体の指針を整理した内部資料がAmazonから無償配布が開始されました。
 

 
この内部資料は、数々の危機管理に共通する心得、当時の実体験が示されています。
JICA((独)国際協力機構)により英語版も作成され、多方面で危機管理の研修教材として広く使用されているそうです。
 
また、この内部資料は、伊豆大島や広島市等、今年度全国で発生した災害への国土交通省の対応にも活かされているそうです。



内容は大きく6章に分かれています。

 
1.地方整備局の使命
  災害に関する地方整備局の指名
  各クラス指揮官の指名
2.発災後1時間
  発災後1時間以内にとるべき行動
  初動体制の確立
  初動の指示
3.発災後1日間
  発災後1日以内にとるべき行動
  救援ルートの確保準備
  地域支援準備
4.発災後1週間 -作戦行動編-
  発災後1週間以内にとるべき作戦行動
  体制の確立
  救援ルートの確保
  地域支援
5.発災後1週間 -行動支援編-
  発生後1週間以内にとるべき後方支援
  ロジスティックス関係機関との連携
6.補足
  功労者の表彰
  体制の縮小

 

備えていたことしか、役には立たなかった。
備えていただけでは、十分ではなかった。

 
冒頭にある、この2行に重い戒めが含まれている気がします。
備えるだけではなく、何かあった場合のことを考え、話し合い、冷静に判断し行動する。
難しいことですが、貴重な体験を記したこの本の中にはそのヒントが含まれています。
 

オススメです。

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